AMPの対応をどうするのが良いか

AMPの導入について悩まれている方が多いのではないでしょうか?

まず最初に申し上げます。
AMPは、恒久的に続く仕組みではありません。
またHTML5の利便性を享受できない言語であるという事を強く理解してください。
制限が多く、おもうようなサイトが構築できないかもしれません。
また、モバイル検索で表示される確率が高く、不完全な構築(プラグインをいれてカスタマイズをしていないような)では、訪問者を100%直帰させて仕舞うサイトができあがります。
関連記事やナビゲーション、また通常ページへの遷移は、必ず実装しなければなりません。

話をもどします。
では、なぜAMPが続かないか?
ひとつは、私が記事にしている内容です。

Googleが勧めるAMPの終焉について
https://www.harukas.org/blog/3857/

もう一つが「速度だけ」という非常にわかり安いメリットだからです。
速度に興味の無いWebマスターが多かったのですが、最近は速度に興味を持ち高速のサイトを構築する方が増えました。
そういった方が増えてくると、必要の無い技術になります。

あとメリットとしてGoogleは「信頼性」とかひっつけちゃっていますが、笑ってしまいますよね。AMPのバリデーションを通過するだけで、信頼性が増すって、どれだけ~とか思います。
おそらく児童ポルノとか、詐欺とか、ウイルスとかフィッシングなどを排除してる事を言っているのですが
「ウイルスバスターの方がはるかに有能」ですので、そのあたりは信用しないでください。

ということで、対応が必要かどうかはWebサイトの「速度」に依存することがわかりました。

Googleは、遅いサイトがどれだけ問題があるか多数の根拠と論文を提示しています。
それらは全て事実であり、大問題でもあります。
問題の認識がないなら、もうこれ以上は読む必要は無いです。

スマホの読み込み時間を改善するために
https://webmaster-ja.googleblog.com/2013/08/making-smartphone-sites-load-fast.html

7秒というのは、アメリカの統計だから・・・とか思わないでください。
日本でも大多数のWebサイトは非常に遅いです。
特に、標準のSNSボタンを使っているだけで永遠にグルグル回転して返ってきません。
まずは、Googleアナリティクスを使って速度を確認しましょう。

プロパティを選択したら
行動→サイトの速度→概要
をクリックします。

概要は、各ブラウザでの平均読み込み時間などを表示します。
ここが2秒以上の場合は、アウトという認識が必要です。
特にサーバの平均応答時間が「0.2つまり200msec」を超えている場合は、phpの作りやホスティング会社に問題があります。
この改善は非常に厳しいので、WordPressなどを使用しているサイトはphp7以上が使えるか確認が必要です。

次に「ページ速度」に切り替えます。
するとデフォルトでは、表示数が多いページ順でソートされ、
そのページの速度や全体に対する比率などが出ます。
バグっている場合もありますので、そこは無視してください
(-100%とかです)
問題なのは、右側にゲージが進捗していて上に近いページです。
これらは、稼ぎ頭のページなのに、遅すぎて離脱したり広告がクリックされなかったりしていると思われます。
理想は、平均が2.00以下で、Viewの多い上位ページは0%以下が望ましいです。

その下の「速度についての提案」は、ページスピードインサイトを高速で実行してくれ、その結果一覧を表示します。
なので、PVの高いページは、このスコアは93以上を目指すようにしましょう。

ということで、どう改善しても平均が7秒とか、もうWebサイトをやめた方がいいです。
そんなのが検索結果にでてくるだけでウザイですし。
そういった方でも、サイトを続けたいと思う場合は、AMPを選択肢に入れます。
AMPであれば、Googleにキャッシュされますので、速度の心配は一切ありません。
バリデーションを通過するためには、変なJSでコンテンツの閲覧を妨害するような仕掛けも使えませんから、見る側もストレスがありません。

ということで、まずはノーマルでサイトの速度改善を継続して行い、それでも限界があると感じたらサーバ移転を考慮します。(php7が使えなかったり極端に遅かったり)
そして、最後の手段としてAMPがある感じです。

GoogleのAMP開発経緯は、全く知りませんが以下の通りと想定しています。

1.サイトマスターに高速化を呼びかけ→相手にされない
2.サイトマスターにHTTPS化しhttp/2などの技術を使うように推奨→相手にされない
3.http/2を改良した独自のキャッシュ技術でGoogle検索(モバイル)を高速化→Googleはや~いと賞賛
4.3に対し君らが全然対応しないからだとブチキレ
5.3を進化させAMPという新しい仕組みを確立、標準化をめざす

という感じです。
見ての通り、すべて私たちウェブマスタの問題(責任)であると私は思っています。

一般的なアクセス回線がギガイーサになったら、Webサイトは肥大化しろくなコンテンツがないのに重くてデザインがよさげにみえるようなサイトばかりになって、全然高速化が進まないです。
モバイルはサイトは見る見る遅くなっていき、利便性はどんどん損なわれていきます。
このような背景からAMPが一時的に登場したのだと思います。

一時的といっているのは、少なくてもGoogleが警鐘を鳴らし続けている速度問題をある程度真摯に受け止め、高速化を目指しているサイトが増えてきたことです。
そういったウェブマスターであふれかえり、モバイル回線が強化されるには、あと数年は必要だと思います。

なので、一時的になるか否かは我々が握っているといっても過言ではありません。

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